わかる!Access学習15 クロス集計クエリの作成方法

Access学習

データベースにデータが蓄積されてくると、例えば品目別に期間毎の集計値を確認したいというケースが出てきます。こういった場合には、クロス集計クエリを活用することができます。

Accessでは、クロス集計クエリ作成するためのウィザード機能で簡単に期間毎の集計表を作成することができます。

今回は、クロス集計クエリウィザードを使って月次の品目別売上一覧表を作成する方法を紹介します。

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サンプルデータの準備

クロス集計の作成方法を確認するためにまずは、表1に示す「T_売上」テーブルを用意します。

ここで、「品名」、「金額」及び「売上年月日」フィールドはそれぞれ「短いテキスト」、「金額」及び「日付/時刻型」のデータ型として設定します。

表1 サンプルテーブル「T_売上」のデータ

品名金額売上年月日
シャープペン¥1,2002022/6/21
えんぴつ¥3002022/9/15
えんぴつ¥1,0002022/7/30
ノート¥1802022/2/21
定規¥1,2502022/3/17
シャープペン¥8002022/6/21
定規¥7502022/8/5
定規¥1,5002022/3/20
消しゴム¥1,3502022/2/11
定規¥1,0002022/8/25
シャープペン¥6002022/7/30
消しゴム¥3002022/8/23
定規¥2502022/6/6
消しゴム¥3002022/4/4
シャープペン¥2,0002022/2/14
シャープペン¥1,0002022/8/30
えんぴつ¥1,0002022/4/24
ノート¥1,8002022/6/10
消しゴム¥1,0502022/7/21
シャープペン¥1,8002022/3/1
定規¥2,5002022/9/22
ノート¥7202022/8/8
えんぴつ¥8002022/7/4
シャープペン¥1,4002022/4/6
消しゴム¥6002022/9/9
定規¥2,2502022/8/21
定規¥7502022/5/5
えんぴつ¥2002022/4/4
えんぴつ¥5002022/8/8
消しゴム¥7502022/6/17

クロス集計クエリウィザードを使った設定

サンプルテーブルが用意できたところで、クロス集計クエリウィザードを使って一覧表を作成していきましょう。「作成」タブの「クエリウィザード」を選択し、新しいクエリ画面で表示されるウィザード機能の内、「クロス集計クエリウィザード」を選びます。以降はウィザードに従って条件設定をしていきます。

図1 クエリウィザードを開く

図2 クロス集計クエリウィザードの選択

まずは、クロス集計を行うフィールドがあるテーブルを選択するため「T_売上」テーブルを選択し、行見出しに使うフィールドとして「品名」を選択します。

図3 クロス集計クエリに用いるテーブルと行見出し設定

続いて列見出しとなるフィールドとして「売上年月日」フィールドを選択しますが、列見出しに日付/時刻型のフィールドを設定すると、値を集計する期間を指定する必要があるため、ここでは「月」を選択します。

図4 クロス集計クエリの列見出し設定

集計する値を含むフィールドに「金額」を設定し、集計方法は「合計」を選択します。最後に作成されるクロス集計クエリの名前を入力し、「クエリを実行して結果を表示する」を選択し、クロス集計ウィザードによる設定を完了します。

図5 クロス集計クエリの集計方法と名称設定

クロス集計クエリの実行

作成されたクエリを開くと、図6のように月次での品目ごとの売上一覧が表示されます。

図6 クロス集計クエリの実行結果

このようにして、品目別の月次売上一覧表が作成されました。今回の場合、対象期間の範囲を絞ることなく、これまでの全ての売上を月次一覧に表示させる方法となっていますが、クエリデザイン画面を開き列見出し設定している「年月」フィールドの抽出条件を設定することで任意の期間の値のみを表示することも可能です。

まとめ

Accessでクロス集計クエリ作成するためのウィザード機能を用いて、期間毎の集計表として月次の品目別売上一覧表を作成する方法を紹介しました。

列見出し、行見出しと初めて出てくる言葉に最初の内は戸惑うことがあるかもしれませんが、今回紹介した方法で作成方法に慣れていただければ、以降は簡単にクロス集計表を作成することができますので、本記事をご参考に、色々な集計表を作成してみてください。

以下の書籍はAccessのクエリを学習する上で参考になると思いますので、お手元に用意されることをお勧めします。

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